2016年09月29日

遅れている精神医療

精神科医齋藤環先生(筑波大学教授)は、公益社団法人 青少年健康センターが開催するひきこもる心と向き合うには、実践的『ひきこもり対策』講座のチラシで下記のことを言ってます。


私はこれまで、治療と就労を原則として切り離して考えてきました。しかし、最近になって、親御さんが御膳立てをした職場を何気なくご本人に勧めたところ、就労につながったというケースを複数経験しました。このことから、ある程度状態が安定し、家族関係も良好になり、にもかかわらず次のステップに進めないケースに限っては就労に向けて背中を押すことがあっていいのではないかと、考えはじめています。最近では、一般就労にきわめて近い「中間就労」や「ソーシャルファーム」あるいは、公的なものとしては「就労移行支援事業」などがあります。元気になったら自分で探しなさい」という基本方針を転換して、元気になったら「こういう職場はどうだろうか」と勧められる機会が今後も増えればいいなあと考えています。


やはり、齋藤環さん研究が、遅れています。医療と就労を分けて考える。

精神科医師は病気探しを行い、病気を診ている。

人を観ていない、その人の人生を観ていない、ひきこもりの人は何らかの精神疾患を抱える病人とみている。


ひきこもりの人に病気でひきこもっている状態の人も我が国ではいるが、多くの人は社会環境や自分自身が抱える様々な問題からひきこもっている人の方が多い。

もっとも、そのような認識を医者がするのは、病院に来る人は何らかの疾患を抱えた患者と呼ばれる人を多く観ているからだろうが、ひきこもりは状態像であり多くのひきこもりは病人ではない。


今から十年以上も前、厚労省職業能力開発局キャリア形成室は「若者自立塾」を実績がある民間団体に依嘱した。ニートやひきこもりの人が合宿生活をして労働観を醸成し、就労に結びつけて行こうとする取り組みだった。ニートやひきこもり状態の人がすぐに参加できずに、参加者は、少なかったが多くの人は就労に結びついて行き自立に向かった。だが、結果をみずに、民主党政権によって事業仕分けされ、廃止に追い込まれた。


(補足、今でも「集中訓練」として細々と続いている。

NPO法人教育研究所HP、169月28日スタッフブログ参照)http://kyoken.org/



遅れている我が国の精神医療は病気に探し、病名づけに終始し、社会環境との関係を考えてないか遅れるのである。齋藤環さんの所属する大学の使命は、そこにあった筈であった筈なのに、今頃何を言っているのだろうか、15年以上研究が遅れている。彼には頑張ってほしい。

posted by 牟田武生 at 11:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

男まさり

21日、実姉が亡くなった。

癌だった。71歳だった。

6人家族だったが、4人亡くなった。

そのうち、3人が癌であった。


癌ではなく不慮の事故で亡くなった母も乳がんになり、片方は手術で失った。

自分も8年前、かなり進行した胃癌になり、手術と抗がん剤によって何とか救われている。統計上では二人にひとりだか、私の家系は完全な癌家族である。


姉は20歳で嫁に行ったから子どもの時にしか一緒に暮らしてないから、思い出すのは小さい頃のことばかり、私は四人兄弟の末っ子、姉は2つ上の三番目だった、

姉は「女は、私ひとり、たけちゃん女の子になって」とよく言われた。


数学好き、スポーツ得意、父に似たのか味音痴、

子どもの頃、二人でお汁粉を作った。

早く食べたい姉は、まだ、充分に煮えてない、固いあずき、

普通は,色が茶色に濁り、あずきの表皮がはじけ割れ、お汁粉のにおいが鍋から立ち込めてからお砂糖を入れる。


我慢できない姉に、

「まだ、早い、もう少し煮えてから」と言う。私に

「たけちゃんは小さいから黙っていなさい」と言い、

お砂糖をどばっと、鍋の中に入れてしまった。


薄茶色の汁、固いあずき大鍋一杯のお汁粉ならぬ甘いだけの汁は行き場所を失い、ながしに消費された。

また、母の通夜の夜、亡き母を忍ぼうと母が喉の通りを良くするために、自ら浸けたかりん酒を一口飲み、甘い、割ろうと言い、お湯や冷水などで割るかなと思ったが、なんと、焼酎で割り、上手いと言い、皆に勧めた。

男まさりの女であった。

posted by 牟田武生 at 07:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

無気力!脱出法

8月、9月、海外仕事は断り、宇奈月にも行かず、横浜、東京など、首都圏で主に過ごした。

体調はどこも悪くないのに、なぜか、無気力、気力が湧かない。

ブログさえも書く気がしない。


どうしてだろう?

支援者から頂いた1998年製BMWは豪雨でワイパーは止まり、自動速度調整にすると、突然アクセルが全開し、爆走を始める、ついには30度を超えるとエアコンは全く効かず、送風さえもしない。そして、我が愛車2000年製のアルファロメオ・スパイダーもよる年並みか、徐々におかしくなって来ている。

車を運転することがストレスの唯一の発散だったのが、逆に強烈なストレスになった。


自分もオンボロなんだから、お互いに労わって頑張っていたが、やはり限界だった。

また、部屋を換え、気分良く過ごせるようにしたが、まだまだ、気力は出てこない。


先週末、KHJの全国大会が米沢で行われた。シンポのコーデーネイターをお願いされていたが、本当は誰か他の人に変わって欲しかった。


でも、数年ぶりにお会いできた、我が恩師であり、私の最も尊敬する社会学者の大先生が奈良から来てくださる。

先生は6歳上、我が国の生徒指導のトップ、海外を含め、全国を飛び回って大変忙しいはずなのに、健康そのもの元気であり、知識・造詣の深さは、さらにパワーアップしている。


昔からこれらの問題の日本の権威であったが、今や世界の権威になった。

大先生と二日間、食事を共にし、公私共々、様々なお話させてもらった。

また、10数年来の友人で家族付き合いもさせて頂いている韓国の精神科医でひきこもり治療の権威の医師も来てくださり、色々な話をさせてもらった。


米沢から帰ると、なぜか、無気力感はなくなり、よし、やるぞ、というファイトがみなぎってきた。やはり、人生の師は大きな力をもっている。

持つべきものは、やはり、師であり、友であると思った。

posted by 牟田武生 at 17:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。